FUGA FUGA a cancer journey NAOMI KIKUCHI 1970-2017
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オシャレは抗がん剤より効くクスリ?

フガフガ闘病記 菊地貴公

東日本大震災から約2年半を経た、ある暑い夏の日、何気なく夫婦で受診した市のがん検診。数週間後に届 いた結果は、夫がハガキで妻だけが封書--。テレビ番組ディレクターとして忙しく働く菊地氏と愛妻との4年 間に及ぶ闘病が、そこから始まりました。

検査の結果はS状結腸癌ステージIV、腹膜播種もあり余命2~3年との宣告が。おしゃれが大好きで、欲しい ものなら世界中のサイトを検索して見つけ出すほどの妻「ナオミちゃん」は、あくまでも「絶対によくなる」とい う強い決意を失わず、大好きな洋服選びにも妥協しないまま、過酷な抗がん剤治療と難易度の高い手術にも耐 え続けます。なんでも叶えるスーパーパワー「ナオミパワー」を信じ、夫婦ふたりで遠い街のスーパードクターを 訪ねたり、知見の全てを闘病に傾けますが、いくつもの「奇跡」を経ての壮絶な闘病の末、2017年10月5日「ナオ ミちゃん」はわずか47歳で逝去します。

最後に友人たちと明るく開いたお食事会、仲良しの美容師さんに病室で髪を切ってもらった死の前夜、な ど、最期まで「ナオミちゃん」は個性の輝きを失わない女性でした。彼女にとっての最高の良薬は、「フガフガ」 (楽しくて興奮状態になるとつい出てくる口癖)とネットショッピングを楽しむなど、それまでの生活の質とこだ わりを変えないことだったのです。

本書は、その死の翌月から菊地氏が綴り始めたブログ「思い出したら泣いちゃうのに。」が友人たちや読者 の間で話題となり、加筆・補正して書籍として刊行することになったものです。辛い別れをテーマにした死別ブ ログは数多く存在し、広く読まれ著者と読者がメッセージを交換することで見えない癒やしを形成しているジャ ンルですが、菊地氏の細やかな観察眼とディテール、感情の描写には、ガン闘病の経験者にとって多くの共鳴 点が、また闘病には縁がないと思っている若者たちをもそのリアリティに引き込むような力が特に強く備えられ ています。オールカラーで、筆者自身が撮ったスナップ写真は映画のようなシーケンスで構成され、闘病だけで 語り尽くせない彼女自身の魅力を鮮やかに伝えています。

あとがきは、菊地夫妻と親交が深く、日本テレビ系「スッキリ」のレギュラーコメンテーターとしても知られる 犬山紙子氏(イラストエッセイスト)に寄稿していただきました。

ガン患者になってもオシャレを心から楽しんでるナオミさんの姿は「あ、私生きるのを楽しんでいいんだ」って励まされました。それを本当に大変な中貫き通したナオミさんはなんてかっこいいんだろう。(「あとがき」より)

犬山 紙子(イラストエッセイスト)

著者の菊地さんは私にとって事ある度にご縁を感じる方。ナオミさんをご紹介頂いた時の衝撃は忘れられません。オシャカワすぎて。名月荘はそんな彼女に気に入って貰えて光栄です。万人皆いつかその日 はやってきます。今を大切に感じるハートフルな闘病記。

菊池 成湖(かみのやま温泉・名月荘 若女将)

闘病記。ファッション誌。カテゴライズできないこの本。「決めないこと」「整理しないこと」って大事だなと思うことがあります。 がん患者 “ らしい ” 苦しみや、家族 “ らしい ” 悲しみでは片付かない、複雑でリアルで愛らしい1冊。

菅野 麻衣子(画家)

タイトル :「フガフガ闘病記 オシャレは抗がん剤より効くクスリ?」
著者 : 菊地貴公(テレビ番組ディレクター、CMディレクター)
あとがき : 犬山紙子(イラストエッセイスト)
デザイン : 畠山香織
版元 : TYPHOON BOOKS JAPAN
判型 : 四六版(180×130mm)オールカラー 100ページ 並製本
ISBNコード : 978-4-9910439-0-1
税抜本体価格 : 1,500円
刊行予定期日 : 2018年10月5日(金)
発売 : 全国主要書店、主要ネット書店(「地方・小出版流通センター」扱い)

菊地貴公(きくちたかひろ) テレビ番組ディレクター / CMディレクター
1965年、宮城県生まれ。仙台を拠点にテレビ番組やCMのプランナー、ディレクターとして活躍している。1995年~ 1999年まで仙台市にて家具ショップ「BUBBLE」を運営。フリーペーパーも発行するなどクリエイティブな指向性に共 感する人々が同店に多く集い、多くのクリエイターらを輩出した。死別した妻についてのブログ「思い出したら泣い ちゃうのに。」を2017年12月に開設。 http://dasinaki.blog.fc2.com